「生地主義」と「血統主義」

国籍取得の考え方について「生地主義」と「血統主義」に大きく分けることができます。

 

■ 生地主義 ■

 両親の国籍に関係なく、生まれた国の国籍を取得できるとする考え方です。例えば日本に住む中国人夫婦が生地主義を採用しているアメリカで子どもを生む場合、その子どもにはアメリカ国籍が与えられます。同様に日本人夫婦がアメリカで子どもを生む場合もその子どもにはアメリカ国籍が与えられます。しかし日本の国籍法からすれば、両親が日本人ですので日本国籍も与えられて、その子どもは二重国籍となり、後に国籍の選択が必要になります。

生地主義の採用国:アメリカ、カナダ、ブラジルなど

 

■ 血統主義 ■

 生地主義とは違い、生まれた国に関係なく、父母から受け継いだ血縁関係により国籍を取得するという考え方です。日本はこの血統主義を採用している国であり、父母のどちらかが日本人であれば、生まれてくる子どもは日本国籍を取得します。この血統主義は大きく「父系優先血統主義」と「父母両系血統主義」の2つに分けることができます。

@ 父系優先血統主義

 父親の血統を優先するもので、父親の国籍のみをその子どもが受け継ぎます。以前は日本や韓国も父系優先血統主義でしたが、現在は両国とも父母両系血統主義を採用しています。

 父系優先血統主義の採用国:インドネシア、スリランカ、イラク、イランなど

 

A 父母両系血統主義

 父または母のいずれかがその国の国籍であれば、子どももその国籍を取得するという考えです。日本はこの主義を国籍法に採用しています。

 父母優先血統主義の採用国:日本、韓国、中国、タイ、フィリピン、インド、ドイツ、フランスなど